「ロトランド」で当選したロトくじ賞金に税金はかかるのか?

投稿者: | 9月 14, 2020

「ロトランド」で高額当選を夢見る場合において、避けられないのが「税金」の心配です。

日本の宝くじは非課税だから「ロトランド」の賞金も非課税ではないの?などと勘違いしていると、後から大変なことになってしまいます!

今回は「ロトランド」で高額賞金を得た際の税金について、モデル試算も提示しながらわかりやすく解説していきます。

 

「ロトランド」賞金に税金はかかるのか?

まず「ロトランド」内では賞金獲得時に税金を支払う必要は一切ありませんが、日本国内では「ロトランド」で得た賞金は課税対象となり確定申告(納付)が必要になります。

2019年に日本に登場した「ロトランド」で実際に国内からはまだ高額当選者が出ていませんので、あくまでも税区分は一般的な判断になりますが、「ロトランド」の賞金(当選金)は競馬や懸賞のような「労働を介さない臨時収入」の扱いとして雑所得ではなく「一時所得」になると考えられています

 

今回は税区分としては「一時所得」扱い前提でご説明しますが、始めに「一時所得」の場合は賞金が「50万円を超える場合」において、納税義務の可能性があることを覚えておいてください。
(※法人の場合は「事業税」となる場合も考えられます)

次では実際の計算式を元に、いったいどれくらいの税金がかかるのかをモデルで表してみます。

 

「一時所得」の計算モデル

「ロトランド」の賞金(勝利金)は日本では「一時所得」とみなされる可能性が高く、控除額である「50万円」を超える場合は課税対象となる可能性があります。

(※厳密には「特別控除」の50万円を差し引いた所得が20万円を超える場合に確定申告が必要。)

 

「一時所得」の課税額の計算式

計算 A (①一時所得額 ー ②特別控除額)× 1/2 = 「③一時所得課税対象額」
計算 B 「③一時所得課税対象額」×(④「所得税」及び「住民税」)%=「⑤納税額」

上記ABの計算式を、「1億円の当選」と仮定したモデル(※税率は仮定です)
(①当選金1億円ー②50万円)× 1/2 = ③5,000万円 × ④(推定)税率46% =「⑤2,300万円」
(※④所得課税率は累進課税により「5%~45%」の7段階構成(控除額もそれぞれに定めあり)+住民税は一律10%)

上記モデルで言えば当選金のうち「2,300万円」が税金額になるといった感じで、当選金額の約「23%」程が税金として納める金額になるというイメージです。

 

このように、「ロトランド」での賞金(当選金)には国内で納税の義務が発生し、確定申告が必要になることを覚えておいてください。

申告漏れがある場合は「脱税」として厳しい処罰が下されますから、賞金が高額になればなるほど出金前に税理士さんに予めご相談することをお勧めします。

またアメリカのロトくじに当選した場合は次でご説明するように扱いが異なります

 

アメリカでの「ロトランド」当選の場合

アメリカ国内でMega MillionsやPower Bollなどの宝くじチケットやロトくじを購入し、幸運にも高額当選した場合はその特性上アメリカの法律により「国税(連邦税)」の課税対象となります。

税率は平均「35%」程でアメリカ在住の方はこの金額を差し引いた額を当選金として受け取るようになるのですが、「ロトランド」を通じて我々日本人が購入した場合は少し特殊で、この約35%のアメリカ国内税金を差し引いた金額が「賞金」として提供される形で受け取ることになるのです。

 

例えば1億円の賞金の場合は、35%の「3,500万円」を差し引いた「6,500万円がロトランドで得た賞金」となるわけですが、これは実際にアメリカで税金を納めたわけではありません。

最終的にこの「6,500万円」に対し、国内の出金時に「一時所得」として課税されるというわけです。

このようにアメリカでの当選に関してだけは特殊な計算になるのでご注意ください。

 ロトランド公式サイトはこちら

 

 

日本の宝くじは何故「非課税」?

日本の宝くじが非課税なのは「当せん金付証票法」により予め「非課税所得」とみなされているからです。

これは宝くじを運営する自治体が既に売上金の4割を税金として納めているため、当選金に対して新たに課税してしまうと「二重課税」になってしまうという理由によるものになります。

 

他にもNUNBERSやLOTOといった国内の「宝くじ自治体」の運営によるものは「非課税」で、これは同じく「当せん金付証票法」によるものになりますが、BIGやtotoについては「スポーツ振興投票の実施などに関する法律」の16条に「払戻金については所得税を課さない」旨の明記がされており別の理由で「非課税」扱いとなっています。

以上のように日本の宝くじが非課税であるのはこの「当せん金付証票法」及び「スポーツ振興投票の実施に関する法律」の適用による違いから来るものとなっております。

 

「ロトランド」の賞金にかかる税金

「ロトランド」の賞金にかかる税金は「一時所得」と考えられ、おおよそ全体の25%前後が納税額になると予想されます。

またアメリカでの当選に関しては、賞金からアメリカ国税額相当が差し引かれた金額が「ロトランド」で得た賞金となり、ここから「一時所得」が課税されることになるということを忘れないようにしてください。

 

日本の宝くじの当選金は各法律で定められた非課税対象ですが、「ロトランド」の賞金は扱いの異なるものですので「宝くじは非課税」と一括りに混同しないように注意が必要です。

税金に関しては色々と複雑になることが多いので、50万円を超えた場合は出金前に税理士さんに相談をお勧めします。

しかし税引き後でも「ロトランド」を通して得るジャックポッド賞金は、日本の宝くじレベルでは無い金額になるでしょうから人生大逆転に変わりはないでしょう!